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貼ってはがせるクラックスケール『Hurry(R)』を作った経緯

〇まず、クラックスケールとは
亀裂幅を計測する定規です、測定方法は亀裂に合わせ計測します。
既存接写
弊社では、工損調査にクラックスケールを使用しています。

〇工損調査とは
工事前に損害が生じる恐れのある周辺の建物(一般住宅 医療施設 福祉施設等)の損傷調査(事前調査)及び工事終了後、周辺の建物に損傷が生じた場合、事前調査資料をもとに建物の調査を実施し、工事の影響で生じた損傷に対する修繕の費用負担額の算出、説明業務(事後調査)を工損調査と言います。

〇工事とは、公共工事(道路の新設、道路の拡幅、ダム、公共下水道など、公共施設)・マンション・民間の大型施設など

〇工損調査の調査方法
損傷部分の指示棒・クラックスケールを持つ人、黒板を持つ人、カメラで撮影する人の概ね3人で調査を行います。
P1060099

〇クラックスケールを画像内に入れる必要性
亀裂幅は測定した位置でまちまちです、亀裂の変化を計測するうえで測定した位置を明確にする必要があります。
IMG_2168

〇亀裂測定で苦労していること
・撮影するまでに、きつい体勢で計測した位置がずれてしまう
・複数に広がった亀裂を一度に測りたいが、ひとりが持てるクラックスケールは2個までしか持てない
・撮影する前に亀裂幅を測りたいが、撮影の時に測定した位置が特定ができない

〇貼ってはがせるクラックスケールがあればと気づきました
持たなくてよく、事前に先行して測れ、数年後に測定した位置が探しやすいクラックスケールがあればと思いました。

〇商品化までの問題点
・粘着力が強く、クロスを貼った時にクロス生地まではがれてしまいました。
・何回も貼るうちにほこりなどが粘着し粘着力が低下した。
・通常の印刷方法では、定規幅の精度が悪い。

〇商品化の解決策
・様々な箇所にも貼ってはがせるように、粘着力に調整しました。
 測定個所には高価な内装クロス生地もあります、高価な内装クロス生地の見本で何回もテストを行いクロス生地を傷めずコンクリートにもはがれない粘着力に調整しました。
・ほこりなどで粘着力が低下しても、中性洗剤で洗って2~3分程度乾かせば再利用ができるようになりました。
・スクリーン印刷加工で、誤差が0.01㎜まで精度を高めることができました。

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